可能性なし医原性の睡眠時ブラキシズムを引き起こす服用薬の長期服用の既往歴はあるか? 顎口腔領域に問題を引き起こす他の因子の検討図❶ SBのマネジメントに関するフローチャート睡眠時ブラキシズムが顎口腔領域に問題を引き起こしているか?睡眠無呼吸症、胃食道逆流症、不安症といった二次性睡眠時ブラキシズムの原因となる疾患の既往歴はあるか? カフェインの摂取、飲酒、喫煙といった生活習慣が存在するか?睡眠時ブラキシズムのマネジメントに関する検討可能性ありなしなしなしあり医科歯科連携の検討ありあり生活習慣改善の検討療情報提供書を作成することが必要となる。すなわちSBのマネジメントを行うにあたり、最初に検討することは医科歯科連携を考慮した治療計画の立案となる。 ここまでの内容を整理すると、マネジメントはまずすべてのSBをマネジメントの対象とするのではなく、SBが顎口腔領域に問題を引き起こす因子となっているか診断することから始まる。顎口腔領域に問題を引き起こす因子としてSBのマネジメントが必要と診断した場合、二次性および医原性のSBについて対応が必要か検討を行い、必要に応じて医科歯科連携を検討する。また、過去の疫学研究によりカフェインの摂取、飲酒、喫煙といった生活習慣もSBのリスクファクターとして挙げられており5)、医療面接でこれらの生活習慣を聴取し、生活習慣改善の提案を行うことも重要と考えられる。以上のようにマネジメントの初期段階は非侵襲的である項目から検討を進める(図1)。2.評価方法として①Subject-based(自己申告)②Clinically-based(臨床所見)③Device-based(筋電計・PSG等)の3つを提案し、その3つの評価方法に優劣は設けず、目的によって使い分ける Subject-basedは患者自身の自覚や経験に基づく自己申告による評価である。具体的には前述したとおり「睡眠中に歯ぎしりを指摘されたことがありますか?」といった診断精度が高い問診によって情報を収集することが必要であり、臨床現場で最も簡便に実施できる利点がある。一方で、他の質問事項は診断精度が低いことも事実であり、自己申告は「SBの存在を確定するもの」ではなく、「SBを自覚しているかどうか」を評価するものと認識する必要がある。すなわち、Subject-basedは「SBにより患者が困っているか」の評価となる。 Clinically-basedは顎口腔領域に認められる所見を通して、過去または現在のSBを推定する評価である。臨床所見として咬耗、舌圧痕、頰粘膜の圧痕、咀嚼筋の圧痛・肥大、補綴装置の破損などが挙げられるが、これらの所見はSB以外の要因でも生じるものである。つまりこれらの所見はSBの咀嚼筋筋活動を表しているものではなく、日常生活で行われているSBによる結果として残った痕跡を評価している。すなわち、Clinicallybasedは「SBにより影響が出ているか」の評価となる。 Device-basedは、ウェアラブル筋電計やPSG等の測定機器を用いて、咀嚼筋筋活動を客観的評価する方法である。診断精度が高く本人が認識できない行動も評価可能であるが、測定の制約などが生じる欠点もある。すなわち、Clinically-based792. 睡眠時ブラキシズムの評価・診断と対処の流れ
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