歯周治療の長期継続管理 戦略的な補綴介入とトラブル対応
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067Chapter 2メリット①歯質の切削②歯髄壊死の可能性③支台歯が脱離していてもわからないデメリット表❶ ブリッジのメリット、デメリット①永久固定②審美性の改善(歯間鼓形空隙を狭くできる、ある程度の歯列不正を改善できるなど)③安定した咬合支持④場合によって義歯を回避可能④やり直しに消極的になる05 ブリッジ歯周病の口腔機能回復治療として、動揺が残存あるいは支持歯周組織が減少している天然歯の永久固定として最も優れている方法の1つはブリッジである。ペンシルバニア大学歯周補綴科の名誉教授であったDr. Amsterdamが歯周補綴のコンセプトを提唱した長期経過の症例においても、限られた歯周組織の天然歯をクロスアーチブリッジにより長期的に保存できることが示されている1)。最近、歯周病患者へのブリッジの長期的予後に関する論文が発表された。Fardal and Grytten(2025)は、Stage ⅢおよびⅣ患者に用いたブリッジの35年までの長期経過を報告している。平均16年で失敗率は14.4%、失敗の原因は口腔清掃不良、支台歯のう蝕、歯内治療、セラミックの破損であった。興味深いのはブリッジ支台歯の喪失率が8.8%と、同顎と対合のブリッジ支台でない歯の喪失率(それぞれ34.4%、25.4%)に比べてあきらかに低いことである。すなわち、重度歯周病に罹患した歯は、ブリッジでの永久固定で長期的な歯の維持が保たれるということである。ブリッジのメリット、デメリットは表1のようなことが挙げられる。デメリットで最も問題となるのは「③支台歯が脱離していてもわからない」ことである。これらの対策として、①支台歯形成でサベイヤーを引いてテーパーをつけすぎない、②支台歯に無理のない並行性、③プロビジョナルでのセメントウォッシュアウト、破折、連結部の破損などによって支台歯を決める、④精密な印象採得、⑤優秀な歯科技工士に依頼、⑥セット時にフィットチェッカーで適合を確認、⑦セメント合着を確実にする、⑧メインテナンスの継続、などがある。以下、長期にわたるブリッジの歯周病症例を提示する。主訴である6は初診時に抜歯となった。全顎的に歯周病が進行しており、65は残根状態で保存不可能であった。咬合崩壊が著しく、上顎前歯は初診:2008年8月(図1、2)患者:50歳、女性主訴:6がぐらぐらしていて気になる。全体的に歯周病が進んでいて歯が動く。きれいにしたい。全身疾患:乳がん(当院通院中に発覚)喫煙:なし歯周病患者へのブリッジのポイント症例1:咬合崩壊した重度歯周病症例のクロスアーチブリッジブリッジ05

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