歯周治療の長期継続管理 戦略的な補綴介入とトラブル対応
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091Chapter 2図❶ 初診時。上顎前歯4本はすでに欠損していた。着色はあるが喫煙、飲酒はない(2006年1月)07 トラブル対応①:多数歯にわたるブリッジ前述のように歯周病に罹患した天然歯の永久固定の方法として最も多く用いられ、有効な方法はブリッジである。歯質削除や抜髄はデメリットといえるが、歯の保存と天秤にかけたら大きな要素ではない。しかし、ブリッジの最も大きなデメリットは、支台歯が脱離していてもわからないことである。脱離の判定には、わずかな支台歯とクラウンの間の隙間が確認、隙間から唾液が滲出、支台歯のわずかな動揺、生活歯であるのにアブセスやサイナストラクトが出現などであるが、判断できないことも多くある。多数歯のブリッジ除去は踏み込みにくく後手にまわってしまうことが多いため、注意が必要である。トラブル対応としては、最小限の対策で可能な方法の模索、状況に応じた対策の検討、患者へ現状とその後の治療法をよく説明してとりかかることである。ブリッジや当該のクラウンを外してみないとわからないことも多いので、外した後に改めて治療計画を立てることも多い。前述のFardal and Grytten(2025)の論文1)では、8.8%のブリッジ支台歯の喪失率が報告されているように、多くなくとも臨床上起こり得ることとして対策方法を知っておく必要がある。本項では、ブリッジ除去後にさまざまな対応を行った症例を紹介する。初診:65歳、男性(2006年1月)主訴:右下奥歯が痛い。歯周病(図1、2)。現病歴:前医で歯周病の治療に通っていたが、何本も抜歯されて駄目だと思った。患者の性格:声が大きくおおらかだが自己主張が強い。こちらの指導には応じてくれるが一度怒ると怖そうに思われた。多数歯にわたるブリッジにおけるトラブル対応のポイント症例1:ブリッジ除去後にRPD新製した症例①多数歯にわたるブリッジ07トラブル対応①:

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